スタバでもなくてコンビニでもない

Jun 30, 2010

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昨日とあるお客さんから毎日同じ物がなきゃこないよと言われた。言いたい事もわかるし僕も努力しようと思っています。しかし、まだ僕の中に葛藤があります。毎日同じ物を何時来てもあるように準備をする。スタッフを雇って仕入れを多くすればある程度はクリアできると思います。でも、僕は食べ物が余って廃棄される事が一番嫌だと思っています。売れる数以上に廃棄する数が多い飲食店は多数有ると思います。閉店間際にいっても常に同じ物が有るお店の残されている食べ物をショウケース越しに見る事が僕は一番辛いのです。もちろん利益を上げる為に商売としてやっている以上、食べ物は商材であると思います。損益の分岐点をクリアすればそれでよしと考える事はある意味正しいと考えられます。
 しかし食べ物は自然からの恵みであり生きる為の力です。粗末にして良いのでしょうか?フラクタスでは基本的に何でも作りすぎない、余った物は僕と妻で美味しく食べる、それが今の所基本です。そしてジュースはなるべく作り置きではなく材料をその日の分だけ仕込む事で作りすぎを回避しています。

それとどうしても同じ物を出せない大きな理由があります。自然との対話をしなければならないからです。毎日ブラットオレンジはないしトマトも毎日通年あるわけではない。自然のリズムを旨く読んでメニューを考えなければなりません。

そんな事を考えながら7月はどうなるのだろうと考えています。1年は実験期間だと思っています。6月はまた新たな課題が見つかりました。約3ヶ月営業して僕の目論みが大きく外れた事があります。朝一生活の元にはじまったプロジェクトですが、どうも朝の集客のコンテンツがありません。マラソンの施設は何時出来るのだろう?プロデューサーの頼りなさを嘆いてもしょうがないので僕なりにいろいろと工夫しました。朝の声掛けや試飲。しかし、朝の通勤の方はまるでロボットのように決まった時間に店の前を足早に通り過ぎて行きます。隣のカフェも朝の集客がイマイチのようです。僕の中では朝に通勤する方が気軽に寄ってジュースを持ち帰るという理想の営業のスタイルがありましたが、3ヶ月で朝の来客は殆ど見込めない事がわかりました。

フラクタスはどうやら毎日の通勤客の味方にはなれませんでした。わざわざ脚を運ぶお店。今のお客様を見ているとそう感じます。遠方よりフルーツサンドを求めてくる方、毎日違うメニューを楽しみに今日は何がお勧め?と来る方、そして徐々にですが常連の方ができて来ています。それを考えるとお店の運営の方向性が少し見えてきました。わざわざ来て頂くのだからそれに答えなければなりません。ビジネス的には毎日のフラッと入る方をターゲットとしないので商品の単価を下げて出す必要もありません。わざわざ来て頂く方の為に多少高くてもそれなりにプレミア感のある物を提供しようと考えています。
そしてまだ検討段階ですが日曜日を営業しようと思っています。

さあっ、明日から7月気持ちも新たに頑張ります。

*毎週火曜日に美味しいマフィンが入荷します。NY等で学んだ方がつくるマフィンは日本人のセンスでは考えられない素敵な組み合わせのフレーバーばかりです。是非ご来店下さい。