今日のブログは、鹿児島のクラフト作家を巡ったアノ日を振り返ります。
※今回は長文ですので、休憩がてら、ゆっくりとご拝読ください。

 
もう去年の話になりますが、FRUCTUSのオーナーと鹿児島へ行ってきました。旅の目的は、FRUCTUSで販売する“グラノーラ周り”のアイテム制作の打合せ。以前から「グラノーラのある楽しい暮らしを提案する」をコンセプトにしてきた私たちは、グラノーラのみならず、それを使う器やスプーン、保存缶なども展開してきました。セレクトの基準は、長い期間実際に使ってみて「良い」と思ったもの —−。

今回訪ねた鹿児島のクラフト作家さんたちは、FRUCTUSオーナーとも親交があり、彼らの手仕事で作られるプロダクトの素晴らしさは折り紙付き。地元にいようと、遠くはなれた場所にいようと、彼らが作り出すものには多くのファンがいて、初めて見る人も魅了するほどの力を持っています。ルックス、手触り、使ったときの高揚感、手にした喜び。たったスプーン一本でも、ライフスタイルに大きな楽しみを生むのだから、暮らしの中のスパイスというものは本当に計り知れません。

 
11:00鹿児島中央駅に到着。小雨がぱらつく中、レンタカーを走らせて向かったのは、陶器の里・美山。鹿児島市の隣町のこちらは、薩摩焼の郷として多くの窯元が点在しています。
まず一件目にお邪魔したのは、木工作家の盛永省治さんのアトリエです。

 
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ブランド名のCrate(クレート)というのは、輸送・荷造り用の木枠、竹籠のような意味だそう。省治さんは、独特の表情とフォルムをなした家具や器などの木工品をつくり出していて、まるで鑑賞用のアート作品のような美しさ。生き物のような滑らかさと温もり、そして芯の強さを感じます。
省治さんとFRUCTUSオーナーの出会いは、8年ほど前に遡るそう。東京の合同展示会「ストッキスト」で出会い、オーナーが荷物の搬出に苦戦していたところを、省治さんが真っ先に手伝いに駆けつけてくれたとか。笑

「僕、こんなの作ってます」と作品とともに自己紹介してくれて、共通の知人も多かったことからお付き合いするように。「ボクトツとして良い人なんだよ。人の良さが顔に滲み出ているでしょう」とFRUCTUSオーナー。

 
省治さんは15年前から家具作りを業にしているそうです。地元・鹿児島でかっこいい家具をつくり出す工場があり、そちらで7年間家具職人として務めた後に独立。その際、アメリカを代表する彫刻家であり、世界的スターのAlma Allen(アルマ・アレン)のもとで「ウッドターニング」という技法を学ばれました。ウッドターニングとは「生木挽き」とも呼ばれ、生木を乾燥させずに、木を回転させながら形を削り出しながら成形していく技法。有機的な木の本来の風合い、ダイナミック感、唯一無二の存在感を活かしながら作られ、ぽっこりと丸みのある繊細な器が出来上がるのです。

 
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ご存知の方も多いと思いますが、FRUCTUSではもう省治さんのプロダクトは既にお取扱い済み。振り返れば、それは千駄ヶ谷にジューススタンドを構えていた5年前。スプーンと、お店でフルーツ用のカッティングボードと、アーモンドを売るときの小皿を作ってもらったんです。特にカッティングボードはお客さんから好評だったことから商品化。バランスの良いA4サイズで、取っ手に穴を空けて、機能性をアップさせたものでした(ありがたいことに現在は完売)。

下から2番目の写真は、カッティングボード用の型。大きさや形、カーブなど微妙な違いがそれぞれあって、もちろんFRUCTUS専用も作ってもらいましたよ。ちなみに素材は、丈夫なウォールナットとメープルを使用していました。

「日本でもウッドボールを作っている人はたくさんいるけれど、モダンなものというより素朴さが売りのものがほとんど。省治くんのは持ち前のセンスを形にしているし、アメリカで学んだ技術を日本の木材で活かし、自分らしさを表現しているところが独創的でカッコイイんだ」と、FRUCTUSオーナー。

今回は、FRUCTUS専用のスプーンと、グラノーラボウル、ナッツボウルをオーダー。ちょうど良い容量と大きさと、繊細かつシャープなシルエットのものが作られる予定。こちらは完成間近、どうぞお楽しみに!!!

名残惜しく省治さんと別れ、次は木工作家・アキヒロジンさんのもとへ。

 

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山の麓に木工一家の「Akihiro Woodworks」の工房があります。親子で木工作家として活躍していて、お父さまがオーダー家具を、ジンさんが器を、弟さんがアクセサリー&オブジェを製作しているそう。それぞれで活動したり、共作したり、みなさんの活動範囲は年々広がっているように見えます。親子で工房に立ち、木材の呼吸を感じ、指の感触で塩梅をはかり、機会や手作業で黙々と木を削る姿が印象的でした。
ジンさんによる「ジンカップ」は、全国区で人気のプロダクトで、彼の代名詞的な作品です。
タブの木を使った軽くて丈夫な素材を使い、“返し”という彫りが特徴的。もともと家具を作っていたところ、キャンプに持っていきたくて作りはじめたのがきっかけだそう。

 
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「TOKYO CULTUART by BEAMS」への出品が決まった際に、ジンカップに対してファッション性を意識しだしたそうで、ここから、壮大なジンカップの遍歴が生まれるのです。

ジン ——「モノを一個作ったら完成、とは思っていないんです。というか完成させられない性格(笑)。ジンカップも8年くらい作り続けながら、今も進化し続けています」。

まだ販売前の初期のジンカップから現在まで、その歩みが紐解ける光景が、そこにありました。8年間のプロセスの中で実験的なフォルムを作った時期もあったり、また二つ個前のデザインに戻したりと、ジンさんの試行錯誤が垣間見られてとても興味深い。ちなみに下の2つ目の写真はPLACER WORKSHOPさんとのコラボカップ!
 

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工房にはジンカップを使えるカフェを併設していて、実際に口当たりや触り心地などを試しながら休憩することが可能です。
FRUCTUSのオーナーは、福岡の『citruss』の展示会で、ジンさんの器と皿を個人的に購入。

ジン ——「成田さん(FRUCTUSオーナー)が持っているお皿は、5〜6年前に作ったものなんです。僕としてはちょっと懐かしくて、お前(お皿)はここにいたのか〜!! という気持ちでしたね」。

FRUCTUSオーナー ——「かなり気に入ってます。で、グラノーラボウルが欲しいというお客さんからのリクエストがあって。それならジンくんに作ってもらいたいと思って依頼したんだ」。

ここから3つのグラノーラボウルの試作がジンさんから届き、最終的に下の2つを商品化することにしました(コチラで購入できます)。
半球型にランダムに削ったものと、縦ラインに削ったもの。表面の凹凸が手の馴染み、手触りの良さ、ぽっこりしたフォムルも、両方ともに個性があって愛着が湧いてきます。一人分のグラノーラを食べるのにちょうど良い大きさで、もちろん用途としてはスープやご飯などに使っても良いでしょうし、何と言っても、そのものを心から美味しく感じてもらえそうです。

 
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また、Noritakeさんのイラストをイメージして作ってもらったスプーンも、ジンさん節が炸裂していて最高にクールです!
…… 実際に、すごく売れています。
みなさん、SOLD OUTになる前に、ぜひチェックを。

 
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そして、最後に向かったのは、「ONE KILN CERAMICS(ワンキルンセラミックス)」の工房。
こちらを主宰する陶芸作家の城戸さんとの出会いも、省治さんと同じく「ストッキスト」。省治さんと城戸さんとプライベートで親交を深め、ワンキルンの工房を見せてもらったのが、プロダクトを作ってもらうきっかけに。

「千駄ヶ谷にショップがあった頃、ワンキルン製のFRUCTUS専用キャニスターを販売していたんだよ。デザインはPAPIER LABO.の江藤さん。一見、全面無地のシンプルなキャニスターだけど、実は裏に『keepin’ it real good quality of life is always within reach FRUCTUS』という我が社のコンセプト(メッセージ)が書かれてあって」と、懐かしそうに話すFRUCTUSオーナー。

当時は見る人が見れば分かる、というコッソリ感を楽しむ究極にシンプルなデザインでしたが、今回は全く新しい気持ちで、ロゴ入りのキャニスターをオーダーしました。
 

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城戸さんはいつも笑顔。優しいお兄さんというイメージ。
今回は、前回の続編的意味合いもあり、打合せはかなりスムーズでした。
かつて当時作ってもらったキャニスターは、千駄ヶ谷のショップでかなり人気だったそう! オーナー曰く、「缶はギフト用だけど、キャニスターは自分のための実用的な道具だね」。そうか、なるほど〜。

ちなみに、ワンキルンの器には、鹿児島の土が使われています。

城戸 —— 「器は食べ物に一番近い存在。食材を選ぶときに生産者の顔を見たいと思うように、器の生地(土)もそこを叶えたいなと。生産背景がわかるように、地の土を使い、器には、使用した土を掘ったところの経度と緯度を刻印しています」。

FRUCTUSオーナー —— 「普通なら隠しがちなレシピ(土のブレンド)を公開しているのも斬新だね。僕らも食の発信をする立場として、とても共感できるな」。

城戸 ——「地の文化を作り出したいという気持ちもあります」。

 
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ワンキルンと言えば、桜島の灰入り釉薬を使った、光沢のある真っ黒な「ashカラー」が有名。無骨さと優美さを共存させた独特のムードは、ユニセックスに使えると人気で、メディアやショップで特集を組まれるほどの注目株。また、「食卓に太陽を〜THE SUN TO A TABLE〜」をテーマに、ほかにもカラフルで優しい色味の器も展開しています。

今回お願いしているのは、FRUCTUSのイメージに合わせた白のツルンとしたセラミック製のもの。自宅の食器棚に置いたときにスッと馴染むように、シンプルかつフラットな作りです。

ワンキルンでは、「圧力鋳込み」という製法で器が作られています。石膏型を重ねて、圧力をかけながら生地を流し込み、時間を置いて乾燥させたら型から外し、オリジナルで調合した釉薬を塗り、仕上げていくという流れ。均一に作られたフォルムから滲み出る、鹿児島の土壌が織りなす豊かな表情。それは優しくて温かくて、深みがあって、一点一点に個性があるんです。

 
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チラッと、完成した商品を見ました。
もう、ニンマリです。
ワンキルンらしさとFRUCTUSらしさが重なった、他にはないキャニスターです。
またこのほか、特別にスプーンも白とグレーを作ってもらいましたので、こちらもお楽しみに!

箱にダブルネームが入っているのも嬉しくなります。

 
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「2016年は、モノを作る年」。
長い時間を経て、まずは鹿児島の3人の作家と一緒に、オリジナルグッズを制作することから始めます。
ジンボウルはおかげさまで好評につき在庫わずか。
今日からワンキルン×FRUCTUSの商品が順次販売スタートします。
その後、Crate×FRUCTUSも販売開始予定。

FRUCTUSの新しい展開を、どうぞご期待ください!

 
★アキヒロジン x Fructus Granola 第一弾
グラノーラボウルA →購入はコチラから
グラノーラボウルB →購入はコチラから
グラノースプーン →購入はコチラから

★ONE KILN CERAMICS x Fructus Granola 第二弾
グラノーラスプーン ホワイト →購入はコチラから
グラノーラスプーン グレー →購入はコチラから

4月になりました!さぁ心も晴れ晴れとスタートです!
昨日、4月1日はエイプリルフール。
クスッとくる嘘、つきましたか?
エイプリルフールにFRUCTUSがとびきりのニュースをお知らせしたら、「うっそ〜」と思われそうだから、、、う〜ん、いやそうではないんですが、実は4月1日からニューフレーバーを販売開始しました!(事後報告でごめんなさい)

昨年はもう少し早めの時期に発売していましたね、
そうです、みなさんお待ちかねの「糸島シトラスグラノーラ」です!

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うららかな気候と春風にスゥッと重なるように、食べた瞬間 パァッ…!と爽やかなフレーバーが広がる柑橘系のグラノーラ。同時進行で発売中のイチゴグラノーラとは、またひと味違う季節感を感じられると思います。そうだなぁ、例えば、イチゴグラノーラが学校のアイドルっぽいガーリーな女の子(ロングヘア)なら、シトラスグラノーラはテニスコートで爽やかにボールを追いかける清純な女の子(ボブヘア)。うまく伝わりますでしょうか? …そんな淡い想像を膨らませるのは、やはり春だからですかねぇ。

さてと、今回もグラノーラの製造風景をお伝えしますね。
 

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FRUCTUSのシトラスグラノーラは、まずネーブルシロップ作りから始まります。きび砂糖と糸島産ネーブルを層にしながら混ぜ合わせて、寝かして、混ぜて、寝かして…を繰り返しながら、徐々に果汁が増していくのを待ちます。余分なものは入れずにシンプルに、そして丹念に毎日面倒を見るのです。そうすることで、トロリと純度の高い自家製ネーブルシロップが出来上がります。

 
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自家製シロップの出がらしも、FRUCTUSは応用します。オレンジジュースとともにミキサーにかけ、グラノーラの生地へと織り込むことで、余すことなく糸島産ネーブルの酸味と旨味をすきまなく浸透させるというわけ。これに、自家製ネーブルシロップをたっぷりと投入し、また自家製バニラオイル、シナモンやカルダモンなどのスパイスを含ませ、風味に奥行きを出していきます。他のソースに比べると、シャバシャバと水分が多いのが特徴。オート麦やアーモンドスライスなどと一緒に混ぜ込んだ後も、やや水分が残っているので、十分に熱が通るように鉄板には通常より少なめに、広〜く浅〜く敷いて焼き上げます。
 

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生地に含む果汁量が多いため、焼き上がりはカリッと朗らかな食感! これが良いんです。生地にしっかりネーブル感を押し出し、仕上げにドライのネーブルとカレンズ、ナッツを混ぜ合わせたら完成!!

一口食べると、柑橘の爽やかな香りが口の中にフワァ〜〜〜。
ネーブルの甘さと濃い味わいも広がり、美味しさだけでなく、気分までリフレッシュさせてくれます。柑橘の余韻がずっと続くのも、シトラスグラノーラの良いところです。

お勧めのお召し上がり方はサラダに混ぜること。フレッシュなオリーブオイルと搾ったレモン、少しの塩にシトラスグラノーラを混ぜて食べるとてもデリシャス! 朝食にヨーグルトと合わせて食べるのも、おすすめです。
ぜひお試しください♡

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糸島シトラスグラノーラ 購入はこちらから
180g 1,200円(税込1,260円)/限定生産につき完売次第終了